勇気が要る食べ物
先日、米茄子は中国からアメリカに渡り、品種改良されて日本に入ってきたので米茄子と言うらしいなんてことを書きましたが、この情報は最近読んでいる「カラー完全版 日本食材百科事典 」なるものから仕入れたものです。
少し前に、とんねるずの「みなさまのおかげでした」の食わず嫌い選手権に出演していた宮沢りえさんが、食材辞典を見ているととても面白いと言っていたのを聞き、それならばと買ってみたのがこの本です。Amazonで検索をかけたら何冊か出てきたのですが、1冊が3万円するような高額なものが多く、こりゃ図書館で借りるかなんて思ったのですが、調理法などの細かい内容はあまり載っていないものの、掲載項目が2000と多く、値段も1500円程度と手ごろだったので、この本を購入。辞典というより、ちょっとした読み物的な本でしたが、読んでいると、「へーこんな食材もあるんだ」「こういう由来なんだね」なんて感心します。まさか、米茄子の米がアメリカとは思わなかったですね。それこそ、もし渡った先がイギリスだったら英茄子にでもなっていたんでしょうか。イタリアだったら伊茄子。スペインなら西茄子ですか。なんか関西の茄子みたいですね。フランスなら仏茄子。「ほとけなす」なんて読みそうです。それで、ドイツだったら独茄子。この場合、「どくなす」以外の名前が考えられたことでしょう。
そんな、食材辞典なんですが、食材は写真入りで出ています。「あー、美味しそうだなあ」と思う食材が多い中、シャコを見たとき思いました。「こいつを世の中で最初に食べた人は結構勇気がいるよなあ」と。なんせ、別名がカマキリエビ。足がワサワサといっぱい生えているし。目がギョロっとしていて。見るからに危険な雰囲気を醸し出しています。一度、市場でシャコが大量に入った箱を見たのですが、あの形で絡みあってモゾモゾ動いていました。うーん、グロい。いや、美味しいのは分かっているんですが、そのままの姿は結構食べ物的ではないような気がします。
似たような例でカニなどもそう思う生き物。イガイガだったり毛が生えていたり。たまにハサミで威嚇されるかと思えば、泡吹いていることも。世の中で最初に挑んだ人は勇気があるなあと思います。美味しさに気付いた時には、無言で独り占めにしたでしょう。
あと海洋生物だと、タコとかイカ。これもかなり勇気が必要だったのではないかと思います。吸い付く腕を何本も持っていてグニャグニャで、しかも墨を吹く。宇宙人や海中の怪物など、未知なるグロテスクそうなものの例に出されていい迷惑ですね。美味しいのに。
この手の、最初に食べた人は勇気があるなあと思う食べ物では海洋生物が多い感じがしますが、陸上でも例えばゴーヤ。緑で苦くてブツブツで。危険に見えそうな要素を多数備えています。それから、今まで食べたことはないですが、ドリアンなどもそうなのではと思います。相当すごい匂いがするらしいですね。イガイガだし。初めての食べた人は風邪気味で鼻詰まりだったのかもしれません。あっ、それだと味もよく分からないか。
まあ、こう考えていくと、人間は河豚だの蕨だの、本当にそのまま食べると危ないものまで色々と手を加えて食べられるようにしてます。昔の人は生物や植物ならば一度は食べる試みをやったのかもしれません。多くの犠牲があったかもしれないです。そう考えると、人間の食い物に対する欲望は凄いなあと、改めて食材辞典を読むのでした。
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